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2009年 05月 19日
遺伝子組み換え作物農場の見学会
今日は同好会のメンバーを含んだ珍しいメンバーで日本モンサント株式会社さんの試験農場に行ってきました。
ここでは大豆やトウモロコシなどの遺伝子組み換え作物を育てていました。




モンサントさんは除草剤(ランドアップ)を使うことを前提とした作物をつくるために遺伝子組み換えをしてランドアップ耐性をもった遺伝子組み換え作物を作っています。


ここで農薬であるラウンドアップについて説明します。
世界130カ国で20年以上にわたって様々な場面で利用されています。
雑草の葉に散布する茎葉処理型で、ほとんどの雑草を防除できます。
また、土壌中で水や炭酸ガスに分解されます。
なので人や自然に優しいといわれています。
どのように植物を枯らすのかというとラウンドアップ(クルホサート)はシキミ酸合成経路のEPSPS酵素をブロックするためアミノ酸(チロシン・フェニルアラニン・トリプトファン)の合成がされなくなるためタンパク質が合成されなくなります。
そのため耐性を持つ作物にはグルホサート耐性EPSPS酵素を作るRoundup Ready遺伝子が組み込んであります。
それにより雑草のみが枯れることになります。


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↑これが普通にGM大豆の無除草区です。
普通に大豆が雑草と一緒に育っていました。
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↑これがそのラウンドアップ散布区です。
雑草だけが枯れてGM大豆は元気でした。


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これが分かりやすい写真になります。
すべて大豆ですが一番右はGM大豆です。
これにはラウンドアップが散布してあるのですが遺伝子組み換え大豆は耐性によって全く影響を受けていません。




害虫抵抗性作物も育てれられていました。
これも上記の農薬耐性作物のようにタンパク質を作る遺伝子を組み込むのですが、
それに使う遺伝子は枯草菌であるBacillus thuringiensis由来の遺伝子を使っています。
この遺伝子の作る害虫抵抗性タンパク質は特定の害虫に効果を発揮します。
抵抗性を持つことによって殺虫剤の使用量を減らしたりコストの削減になるので環境に優しい農業をできます。
また、害虫によって食べられた箇所にカビなどが生えてしまう場合がありますがそれを防ぐことにもなります。


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普通のトウモロコシはこうなっています。
害虫(アワノメイガ)によって枯れている部分があります。
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これがアワノメイガによって被害を受けている場所の写真です。
茎の中に幼虫が入り食べられてしまい枯れています。
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これが中に入っていた幼虫です。
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ここではGMトウモロコシを育てています。
害虫抵抗性があるため全く被害を受けていませんでした。



以上、見学レポートでした。
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by Chlorophyll-a | 2009-05-19 00:04 | 生物